Snowflake ~雪は天からの手紙~

番組タイトル: 「Snowflake~雪は天からの手紙」

対象: 小学中学年~一般

再生時間: 本編24分

ジャンル: サイエンスノンフィクション、単発対応

声の出演: 坂本 真綾(声優)

監修: 藤吉 康志(北海道大学低温科学研究所)

 
トレーラー

    ねえ、雪。あなたたちの生まれた所へ連れて行って・・・

    地球が生まれて40億年、これまでいくつの雪が地表に降り立ったのでしょう。
    私たち一人一人が違うように、雪にも同じ形はひとつもありません。この番組は、プラネタリウム番組として世界で初めて雪の結晶ができていく様子や、降雪に至るプロセスを映像化しました。太古の昔から身近にあり、人を苦しめることもある一方で、ときには息を呑むほどの美しさをたたえてきた雪。
    その雪の魅力と成り立ちの不思議を、科学的側面と美的な側面の両面からアプローチした番組です。

     

    ドーム空間ならではの雪を体感してください

    凍てつくような寒さの中、気がつくとそこかしこに雪が降っている。
    空を見上げていると、雪が降っているというより自分が空へ吸い込まれているのではないか…、そんな風に感じたことはありませんか? 番組では、CG映像を駆使し、降雪シーンのシュミレーションを重ね、ドーム空間ならではの雪の疑似体験を可能にしました。 あなたの思い出の中にある、雪に出会えるかもしれません。

     

    雪に魅入られた先人たち

    人は昔から気づいていました。 雪には不思議な形があると。手や三日月の形など、現実にはない雪の結晶を描いた16世紀ヨーロッパの記録。江戸時代には、舶来の顕微鏡で雪を観察し、大著を記したお殿様もいました。写真の技術が発達してくると、驚くほど多様な雪の姿が明らかになってきました。そして私たちは先人の遺産を受け継ぎ、さらに3DCGという新たな表現方法を用いて、雪と人の歴史を、ひも解きます。

    雪雲の中では、何が起きている?

    地球の上空を漂う雪雲たち。 彼らが大量の雪を降らせるのは、一体どんな時なのでしょう。雲の粒ひとつひとつが見えるくらいちいさくなった気持ちで、雪雲の中に入り込み、雪結晶が育つ現場を旅します。 水蒸気を吸い込み、枝を伸ばしていく結晶や、
    ちょっとした湿度の違いで、あられへと変わっていく結晶もあります。粒同志がぶつかってだるま化するときもあります。ひとつとして同じもののない、雪の成長と旅立ちまでを描きます。

     

    夜空に舞う氷の造形

    雪雲の中で育った結晶は、 いよいよ地上に向かって落下していきます。ある雪は木の枝に、またある雪は、屋根に、 車や人に踏まれてしまう雪もあります。何億、何百億分の1の確率で私を見つけ、 手のひらに降りてくれた雪! あなたとの出会いに感謝します。

    雪は天からの手紙

    現在、雪の形は、通り抜ける雲の気温と水蒸気の量によって決まることが わかっています。そして、定規で描いたわけでもないのに、 雪の結晶の基本はいつも、六角形。 科学者たちの着実な歩みで、 より、多くのことがわかったきました。「雪は天から送られた手紙である」という名言とともに生まれた、 雪のダイヤグラムは、科学の不思議が生んだ、究極の美ともいえます。